シレット・ティーは、オークションに出されれば常に最高値がつけられるシレット地 方最高で最大の紅茶園から直輸入しています。 紅茶園の中ではたくさんの子ヤギやニワトリ、ヒヨコなどを放して下草を食べさせる など紅茶は完全無農薬・有機栽培です。開園以来(150年以上)農薬を使ったことはあ りません。 もともとお茶の樹が自生していた土地ですので、必要も無いようです。茶 園の20%の土地は5〜10年程休まされています。 |
TIPと呼ばれる茶樹の新芽が多いほど高級となり、発酵後はシルバーチップやゴール デンチップとなります。
これらの新芽だけで作られたものが、クオリティー・シーズ ン(旬)の約1〜2ヶ月間に少量しか生産されない「SPECIAL(STGFOP)」と呼ばれる種類になります。
LEAF(TGFOP)はSPECIALのシーズン以外では最高級の希少品で、5月から12月くらいまで毎日新茶ができます。 |
発酵後すぐにアルミの袋に二重に密封され、ここでテイスティング(味見)が行われ ます。その翌日には日本に向けて航空便で出荷されてはじめて日本で摘みたての新鮮 な紅茶が販売されます。 このSYLHET TEAは、紅茶園からの独占直輸入と着香していな い本物の紅茶にこだわっています。 シレットで飲んだ感動の味をできるだけそのまま 日本の皆様に飲んで頂きたいという思いと、摘みたての新鮮な紅茶を空輸したいため です。 |
「シレットの紅茶園で飲んだ紅茶が一番美味しかった・できるだけあの味に近いもの を販売していきたい」と思っています。 缶(日本製)にもこだわりがあります。湿気を防ぐためにはスチール缶が一番なので すが、密封性の問題で苦労しました。80g用に使っているこの缶は、蓋の内側のパッ キンが一番しっかりしててキッチリ閉まり長期保存も出来ます。 |
シレット地方はヨーロッパ、特にイギリスでは高級紅茶の産地として有名で、その中 でも「紅茶の芸術」とも呼ばれる限られた最高級の茶葉は、一般のオークションには 出されずにヨーロッパのメーカーに長い間独占されてきました。 また、この紅茶園は2003年から日本への輸出が始まったこともあり断っていますが、 英国王室御用達のハロッズも買い付けていたまさに「幻の紅茶」なのです。 |
SYLHET TEA STORY
「幻の紅茶!?」(2001年7月に初めて行った時です)「バングラデシュの奥地に世界一の紅茶があるらしい!」 それだけ聞いて行ってしまいました。首都のダッカまではタイのバンコク経由で飛び、 そこから車で約8時間!現地での協力者のB氏が、バングラデシュ政府のパジェロを チャーターしてくれる。さらに強面の運転手も。聞けば郊外に出ると、自動小銃を持っ た強盗団が出るとか。
何と運転手はボディーガード兼任でした。道路は一応舗装されてましたが、ちょっと 郊外に出ると穴ぼこだらけ。パジェロでよかったー。ところが強盗団は4輪駆動車な どの高級車(バングラデシュでは道路事情からかランクルやパジェロが一番人気)を 狙うと聞いて緊張が・・・私も一応妻とたくさんの子供達がいる身。「保険には入っ てたよな」なんて思いましたね。
フェリーで2回、大河を渡り、山間部に近づくとそれまで河だか海だか水田だか区別が無いような風景がやっと変わってきました。 どこまで行ってもたくさんの人・牛・犬などがのんびり歩いていたのが、それらが少なくなり、斜面が多くなります。 いよいよだ〜と思っていたら、斜面一面にお茶の樹が!そこからさらに1時間ほど走って、やっと紅茶園のゲストハウスに着きました。 もーそこは別世界!まるで地獄を通って天国に来たようで。まわりはもちろん一面お茶の樹で 、日陰をつくるために白樺のような木がたくさんあるんですね。もうそのまま絵葉書になる風景です。
ゲストハウスはイギリスの旧家を思わせる造りで、古いものだと80〜100年前に建てられているそうなんですが、 これがまた素晴らしい!どんなホテルよりも最高でした。男性のメイドさん達が5人ほどいて、 到着してテラスに腰掛けるとすぐに紅茶(もちろん)が出されます。これが美味しい!まいった!水も空気も雰囲気も違うからなんでしょうが、 この味はいくらがんばっても日本では出せません。残念ですが。早朝にダッカを出て、午後にやっと到着したので、紅茶の後はすぐ遅い昼食に。 これもメイドさんたちが全て用意してくれるのですが?やっぱりカレー(日本のカレーとはかなり違います)がメインの食事です。 でもそれが旨いのですよ!ダッカのホテルの食事も海外のホテルの中では最高かなと思いましたが、それよりおいしかった。 あまり辛くないんですな。日本人の口に合うと思いますよ。
さて昼食をすませ、いよいよ茶園の見学です。まずは工場へ行き、摘み取られて集め られた茶葉の乾燥工程から。ここでは7割ほどがCTC加工され、残りの3割がブロー クン(茶葉をカットしたタイプ)やホールリーフ(茶葉はそのままで高級茶)になり ます。CTC加工や発酵の工程を見た後、やっとテイスティング・ルームへ。そこで はその日に生産された紅茶が全種類テイスティングされているんです。もちろん私も。 まずはCTCから。・・・やっぱりまいったな。美味しいんだな〜。ゲストハウスで 飲んでたので予想はしてたんですが、また違うんだな。できたてがこんなに旨いとは! やっぱり自然の味だよな〜とつくづく感じました。つくりたてが一番!
そしていよいよ待ちに待った「紅茶の芸術」(TGFOP)と「幻の紅茶(STGFOP)の登場 です。まずは「紅茶の芸術」から。・・・こりゃすごい!CTCでも十分美味しいと 感じるんですが、これは別物。全然違う。味は深く、香りは甘く濃い。全然渋味が無 く、飲んだ後に口の中に甘さが残る!正直、紅茶はあまり好きではなかったんですよ。 あの渋さや後味が苦手で。それが無いんだな。紅茶のイメージが変わりましたね。こ んな紅茶があったんだ!と感激してる暇も無く、今度はついに「幻の紅茶」を。これ は言葉になりません!本当に感動しました。「紅茶の芸術」よりさらに味は深くマイ ルド。香りは弱めなのでより上品な雰囲気になります。そしてさらに口の中には渋味 が全く残らない。うまく言葉にはできないけど、現地で飲んでみないとわからないと 思う。本当はこの味を日本に持っていきたいんだけど・・・。
これだけの奥地にあるんですが、バングラデシュにある400余りの紅茶園の中では
最大手で、しかもオークションでは最高値がつくんです。よほど運が良かったのか、
いきなり「シレット地方最高の紅茶園」と「世界最高の幻の紅茶」に出逢ってしまっ
たのです。さらに運がいいことに、この紅茶園まで来た初めての日本人だったんです。
そこで紅茶園のGMも特別に取引してもいいと言ってくれたんですよ。よくぞここまで
来たなーというのもあったみたいです。そしてさらに、ヨーロッパのある大手メーカー
が1社で独占している「幻の紅茶」を特別に出荷してもいいとなったんですね!これ
はやるしかないでしょ!まだ日本では誰もやってないし・・・。
その後、打合せや仕入れのために2回ほど現地へ行きました。鉄道でも行ったんです
が、車より大変だった。かなりまいったよ。そして日本での準備は想像以上に大変で
したが、最初の訪問から約1年後の2002年6月から何とか販売を開始できました。
皆さん楽しんで下さいね〜!